不動産で案内していると、「駅から徒歩●分」という表示に出会います。
徒歩13分。これは遠いのか近いのか。
基準は決まっていて、それは1分80m歩く計算になっています。女性が歩くことを想定して計算されているので、男性ならもう少し早いかもしれません。「徒歩13分」が近いと感じる人もいれば、遠いと感じる人もいます。このように、数値は人によって受け取り方が変わってきます。
これは不動産の世界だけでなく、どこの業界でも同じ現象が起こります。もちろんインターネットビジネスも例外ではありません・・・
この現象は【リフレーミング】と呼ばれます。
よく言われるのが、水が半分だけ入ったコップに対して
「もうこれだけしかない」と思う人もいれば、
「まだこんなに残っている」と思う人もいます。
その人の経験や知識、そのときの精神状態によって変わります。
ちょっとオシャレなバーで飲むドリンクもそうでしょう。
普段120円で飲んでいるコーラ。ファミリーレストランで飲むと300円。都内一等地にあるオシャレなバーで注文するコーラは800円。それを高いと感じるか安いと感じるか。そこに価値観を見いだせるか見いだせないか。
アフィリエイトの中で、PPCアフィリエイトというものがあります。グーグルやYahoo!に広告を出稿して商品を紹介し、成約に応じて紹介報酬を受け取るというものです。アフィリエイトを全く知らない人に、「アフィリエイト1ヶ月目で売上げ10万円達成!」というと「いいな~」となるかもしれません。
しかし実はPPCアフィリエイトは売上げ10万円でも、実際に報酬として入ってくるのは広告費を差し引いた数割、つまり粗利は1万円だってこともあり得ます。これも知識の有無によってとらえ方が変わる良い例です。
インターネットビジネスで置き換えると。
現在のアフィリエイト教材は10,000~30,000円くらいの価格帯が多くなっています。ここでは、仮に20,000円とします。この20,000円をあなたは安いと思っていても、他の人から見れば高いと感じることもあります。
人によっては、
「ちょっと高いな・・」「小旅行に行った方がいい」「キャバクラでパーッと遊ぶ方がいい」
と感じます。
知っている人や購入した人、提供している側は「あのボリュームと内容でこの値段は安い、お得」と感じますが、知らない人からみればそう思わないのです。
そのため、紹介するときには、
「その価格にどれだけの価値があるのか」
「その価格はどのくらい安いのか」
「どういった価値があるからお得なのか」
を伝える工夫が大切になります。
ネットショップで物を販売している人も同じですね。
2万円の教材を利用して月30万円の利益が取れた。
5千円の講習会に参加して月10万円の仕事がもらえた。
この金額をどうとらえるかでビジネスは変わります。
リフレーミング現象を理解してビジネスを広げる