無料レポートスタンドのスゴワザで、レポート審査が有料化になることが決定しました。これによって、今後どのような変化が起きるのでしょうか?
無料レポートとは、レポート発行者が無料でレポートを登録し、それを読みたい人も無料でダウンロード(読める)できることが大前提でした。
それが今回有料化になることが発表されました。
スゴワザ運営による有料化の理由は、
- 審査などに人的コストが発生している
- 有料化することでレポート数を厳選し、質の高いレポートが集まるようにしたい
このような理由から有料化に踏み切るようです。
気になる料金は 【登録料金:3,000円 】となるようです。
無料レポート発行の有料化に関しての個人的見解
無料レポートは発行者側も閲覧側も無料で読めることがメリットです。ここから先は、私の勝手な個人的な見解となります。
「審査などに人的コストが発生している」
無料で提供する場所、つまり仲介する場所を提供しているだけに、どこかで費用を得る仕組みが無いと運営するメリットは無いわけです。
それをどこで回収して利益を出しているか?というと、多くのレポートスタンドは発行者と利用者へ配信するメールの広告収入です。
スゴワザの場合、発行しているメルマガでは広告が少ないです。新着レポートの案内が中心で、ほとんど広告と呼べるものが挿入されていません。
スゴワザを運営しているピーアールジャパン株式会社といえば、メール配信システムを提供している会社で有名です。(※平成27年6月1日をもってスゴワザはピーアールジャパン株式会社からMUB株式会社へ事業譲渡されました。)
そうなると、メール配信システムを利用してもらうことや、協賛広告とよばれる(このメルマガも一緒に読んでねというやつ)程度の収入です。
その点は、広告を送りまくっている他の無料レポートスタンドより、個人的には良心的な印象は受けているわけですが・・・。
どちらにしても、収入源として確保できるポイントが少ない分、コストが圧迫しているのだと推測されます。
しかしながら、それを発行者から取るということは疑問を感じるわけです。
これによって一気に発行者が減ることは避けられないでしょうし、3000円を支払って無料で提供する価値が見いだせるかわかりません。
同じ3000円なら自社サイトの広告費として使って、自分のサイト上でダウンロードしてもらったらよいのでは?と思うわけです。
コストが圧迫しているというなら、どこで回収して利益を生むか?というマーケティングの問題のような気がするのです。
例えば、同社が運営しているメール配信システムNEOを利用する場合は、無料にするなどの措置もとれるのではないかと思うのです。
NEOの機能は非常に優秀ですし、レポートと提携して自動ダウンロードできる機能は他にはない素晴らしい仕組みだと思います。
「有料化することでレポート数を厳選し、質の高いレポートが集まるようにしたい」
これは、現在の無料レポート業界における大きな課題の一つです。
無料レポートの質がどんどん悪くなり、アドレス収集だけを目的として中身が薄いレポートが増えてきているのも事実です。
無料でレポート発行できる
↓
「とりあえずアドレス収集」となり、質の悪いレポートを大量発行
↓
ダウンロードする側も捨てアドレスを利用してダウンロード
↓
アドレスの質が悪いから、レポート数で勝負すべくレポート大量発行
もう悪循環のないものでもないわけです。
この問題点は、誰しも気づいていることです。
以下のような仕組みが考えられるのです。
質の高いレポートを集めることで、安心してダウンロードしてもらえるようにする。
↓
結果的に、普段利用するアドレスでダウンロードするから読者の質も高くなる。
↓
質の高い読者が集まるレポートスタンドだから有料でもレポートを出したい。
って、こんな単純なシナリオは、現実として成立しません!!
上記のシナリオになれば、有料かだろうが問題ないと思います。しかし、質の高いレポートを集めることが何かの変化をもたらすのか?ということです。
レポートの質はどのレポートスタンドもほとんど変わりません。発行者は一つのレポートを作成すると、他のレポートスタンドにも一斉に登録するからです。
なので、質という面ではほとんど変わらないと言えます。
今回有料化することによって、発行者は作成したレポートをスゴワザにしか出さないということでしょうか?
とても考えづらい状況です。一つでも多くダウンロードしてほしいわけですから、他にも登録するでしょう。
私はスゴワザの人間ではないのであくまで推測になりますが、もし「レポートの質と読者の質を高めてブランドアップしたい」という目的なら・・・
ダウンロード時にメールアドレスの制限を設けることが条件になると思います。
フリーアドレスでのダウンロード禁止、ワンタイムアドレスでの利用禁止、「う●こ」「ああ」などの適当な名前でのダウンロード禁止などです。
いっそ、プロバイダメールのみダウンロード可能という姿勢が欲しいところです。
なぜなら、どれだけ良いレポート書こうとも、その発行に3000円5000円だとしても、ワンタイムアドレスでダウンロードされる現状が変わらないと、発行者が「そこまでしても、発行したい」という思考が継続しないわけです。
これはすでに良い事例が出ていて、前に某無料レポートスタンドで、ある教材を購入しないと新規アカウントを発行しないというレポートスタンドがありました。
一時ブランドを築いたようにも思えますが、今では廃止されています。実質無料で新規アカウントも発行できるようになりました。
それで、今の状況はどうなっているのでしょう。
質の良いアドレスが集まって、質の良いレポートが集まっているのか?ということです。利用者はわかるでしょうが、だんだん悪い方向に向かっています。
読者はレポートで有益な情報を得たい、発行者はメルマガを読んでくれる読者が得たい
まず、ダウンロード制限(アドレス制限)を行うことが先決ではないかと思うわけです。
そうなれば、ダウンロードする側も慎重にレポート選ぶようになります。
口コミ機能が付いているのですから、悪い評判のレポートはダウンロードが少なくなり、良い評判(信頼できる)のレポートが優先的にダウンロードされることになります。
閲覧者が良質なレポートを求めているのと同じように、発行者は1000のクソアドレスより、1のアクティブなアドレスを求めているのです。
運営費が圧迫しているというのであれば、先ほどのようにNEOの利用を必須にするなど、運営しているサイトが多いのですから、様々な形で収益を得る仕組みは作れると思うのです。
レポート発行者には配信システムが必須なのです。仮に全く利用しないとしても、発行だけで3000円なら配信システムとセットにする方が効果的だと思うのです。
私の述べていることは、机上の空論となってしまう部分もあるかと思いますが、いまこの時期に変化を求めるのであれば、別の方法も思慮して頂きたいと思う次第です。
PS.
2月25日(火) レポート審査有料開始ということですので、とりあえず今持っているレポートはすべて提出しようと思います^^;